【大紀元日本6月23日】韓国メディアは18日、中国と北朝鮮の国境に位置する長白山(朝鮮名・白頭山)が、2014年から2015年の間に噴火する可能性があると報じた。噴火すれば、日本を含めたアジア全体が影響を大きく受けるだろうと見られている。
釜山大学地球科学教育科の尹成孝(ユン・ソンヒョ)教授は、長白山が2014年から2015年の間に噴火する可能性があるとする中国火山学者らの説を伝え、その根拠を以下の3点にまとめた。
1.2002年以後、長白山で発生した地震件数は毎月240件に達し、今年2月に起きた地震後は毎月300回を上回る。
2.山頂にある天池を中心に周辺の地形が毎年3mm高くなりつつある。
3.地下から火山ガスが放出され、木が枯れている。
これらはすべて火山が噴火する前に現れる前兆現象だとみられる。
長白山はかつて、史上最大の噴火を記録したことがある。10世紀半ば(946~947年)に起きた大規模噴火は、火山爆発指数(VEI※)が7.4にも達し、噴出量は83~117立方キロメートルで、今年、欧州の航空網に大混乱を引き起こしたアイスランドの火山の千倍にも達する。
長白山は2840万年前から火山活動があったとされ、記録によると、1014~1019年、1122年、1176年、1199~1201年、1217年、1373年、1401年、1403年、1405~1406年、1597年、1668年、1702年、1903年とだいたい100年ごとに噴火が起こっている。
山頂の天池に溜まっている20億トンの水が火山の噴火とともに噴出すれば、鴨緑江(おうりょくこう)、松花江(しょうかこう)、豆満江(とまんこう)に大洪水を起こし、長期化すれば周辺地域の生態環境を破壊する。また、噴火によって半径数キロ~数十キロメートル以内の地域は焦土化することが確実だと専門家たちは指摘している。
※VEIは、0から8に区分され、4以上が大規模であり、8が最大規模。
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