富士康、深セン市から撤退開始 中国産業構造に大きな課題

【大紀元日本7月6日】連続自殺事件で話題となった、電子機器受託生産(EMS)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業(台湾)の子会社であるフォックスコン(富士康科技)が、深セン市から撤退し始めた。7月1日、同社は主要生産ラインを河北省廊坊に移すと正式に発表した。中国国内最大の製造委託工場として、今回の内陸への移転は、中国の産業構造に大きな課題を残している。

同社の工場移転に関する噂は絶えなかったが、最近の大幅の賃上げが移転を実現させた。「中国史上最大の企業の自主的移転」と言われる今回の移転によって、生産量の7割を新工場がまかなうようになり、深セン工場は現在の40万人から10万人へと大幅に縮小される。

中国国内メディアの報道によると、6月に入って、移転の話が一気に進められ、中国各地で従業員を大量に採用し、河南省では10万人、武漢市では2.8万人と着々と準備を進めている。一方、深セン工場の新規採用は5月末をもって終了となった。

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