流行語で読み取る激変の中国(47)

【大紀元日本8月11日】急速な社会変化やインターネットの普及に伴い、中国では2010年に入ってから流行語の誕生が目覚ましい。今回から4回に分けて、これまでに書いた流行語の一部を再び紹介する。現代中国人の感覚や価値観の一端を垣間見ると同時に、彼らのユーモアを味わってみよう。

1、你譲我滾,我滾了。你譲我回来,対不起、滾遠了。

   △ あなたに「出ていけ!」と言われて、わたしは出ていった。あなたはまた「戻れ!」と言うが、残念ながら、わたしはすでに遠ざかってしまった。

注釈=「滾」は動詞で、球状のものがぐるぐる素早く転がっていくこと。叱ったり罵ったりするときの言葉で、非常に野蛮で侮辱的な表現。今の中国社会では、頻繁に使われている。

2、没什麼事不要找我,有事更不用找我。

△ 用事がなければ、わたしに連絡しないで。用事があっても、なおさら私に連絡する必要がない。

注釈=疎遠な人間関係や現代人の無情を表現している。

3、再牛B的肖邦,也弾不出老子的悲傷。

△ いくら偉そうなショパンでも、おれの悲傷を弾くことはできない。

注釈=「牛B」とは、偉そうに見えること、尊大になることの俗的な表現であり、「B」は女子の陰部を指す時の代用文字。

4、連広告也信,読書読儍了吧!

△ 広告さえも信じるのか?おまえは読書で阿呆になったのかい?

注釈=いかなるものも信用しないという社会的現象や、共産党文化で書かれた書物を読むことにより自我や判断能力を失ったことを意味する。

5、禿驢,敢跟貧道搶師太?

△ この坊主め!あえて道士のおれと比丘尼を奪いあえるのか?

注釈=「禿驢」は、坊主頭である坊さんを罵る言葉、「貧道」は道士の自称(謙譲語)。「師太」とは、道教の女性の修行者で、地位の高い者を指す。この流行語は、中国の坊さんや道士も女色に手を出すという異様な現状を揶揄している。