<中国人が看る中国>中国には中産階級は存在しない
【大紀元日本10月14日】世界を買いまくる中国観光客の消費力。それを活かして自国経済を救おうと望む各国の政策決定層。中国の目覚しい経済発展で8億人が中産階級になっていると言われている。この強大な中産階級の影響力によって中国のマナーが徐々に民主国家に近づくことを世界は期待する。
一方、中国国内の人々は、自分たちの生活を別の目で見ている。8億人もいる中産階級の定義は、中国政府がアジア銀行のデータを引用して1日あたり平均2ドル(約14中国人民元)から20ドルの間の消費力を持つ人としているようだ。だが、2ドルでは中国で1日3食も保障できない。この基準に、多くの中国人ネット利用者は自分たちが「中産階級にされた」と揶揄する。河北省在住の人気ブログ作家、馬慶雲さんが最近書いたある記事は、中国が中産階級を生み出すまでの道のりがまだ遠いことを伝えている。中にいるからこそバブルの幻を看破できるのかもしれない。
次は彼のブログ記事の抄訳。
関連記事
世界鉄鋼協会は、中国の鉄鋼業で長年の課題である過剰生産が一段と深刻化していると指摘した。背景には、生産削減が地方経済や雇用に打撃を与える構造的問題がある。
中国の鉄鋼業は不動産不況やインフラ投資減速により縮小傾向。2025年までに鉄鋼輸出が5割減少すると指摘している
中共が誇示してきた「一帯一路」は行き詰まりを見せており、世界の少なくとも14か国で労働者への賃金未払いが発生していると指摘されている。
キヤノンは、中国・広東省中山市にあるプリンター工場を事実上閉鎖した。日中関係が急速に冷え込む中、同工場の生産停止は中国からの生産移転と戦略的撤退の象徴として受け止められている
中国経済の悪化が続く中、多くの若者が失業や低賃金に苦しみ、親の援助に頼って生活している