<赤龍解体記>(6) 温家宝の異説と呉邦国の持論

「一国二制度」というサクラがあっても、中共は党内、とりわけ公の場で異なる声を絶対許さず、すべてが全党一致で行動しなければならない。しかし、ジャスミン革命の過敏症にかかっている今、嘱目される全国人民代表大会(全人代、国会相当)で、中共ナンバー3の温家宝首相はナンバー2の呉邦国全人代委員長に相克した論を示し、注目されている。

 ■呉邦国の持説

 3月10日に開催された今年度の全人代で、呉邦国委員長は報告を行い、「われわれのあらゆる法律法規は、いずれも中国共産党の指導のもとで制定されたものであり、われわれの制定したあらゆる法律法規も、いずれも中共の指導と中共の執政地位を強化し、中共が人民を指導し国家を治めるためのものでなければならない」と述べた。

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