【東北再興】消えない傷跡(4)海岸線

【大紀元日本12月15日】津波の影響を受けた600キロにわたる海岸線は、異なる清掃段階にある粉々になった建物からなる泥沼のゴーストタウンと化していた。一階の内部を全て海が飲み込んでしまい、建造物は脚柱の上に建てられたかのように見える。所有者または生存した家族が書類を提出するまで、家屋の撤去は行えない。申請者が取り壊し作業に立ち会う義務があるが、仮設住宅が遠く、移動の足がない場合、容易にできることではない。

仙台から北東に40キロほど行ったところの東松島市に、家屋の取り壊し作業にかかる一握りの作業員の人影があった。一見したところ、この作業が始められるまでの書類手続きなどは想像もつかない。

伊藤源一さん(80)は、8ヶ月前の新居をじっとみつめていた。天災が着工した作業をブルドーザーが完了させるところに立ち会うために来ていたのだ。近くには津波が打ち上げた452トンの漁船があった。本来ならば隣人の居間にあたる場所だった。

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