【党文化の解体】第8章(19)

【大紀元日本12月18日】

結び:正常な考え方に回帰

人間の頭は巾着のようなもので、黄金を入れれば黄金の巾着になり、党文化を入れれば共産党思想の巾着になり、知らず知らずのうちに共産党の拡声器になるものだ。中国共産党の宣伝は中国人の生活の隅々まで浸透して、業績をあげた学者から一般庶民まで、党文化を離れたら、まるで正常に考えることも喋ることもできなくなるかのようだ。

共産党は党文化、そのイデオロギー、党を恐れる心理を条件反射のように中国人の心の底に染み込ませようとしてきた。これは普通の意味での文化的な発生と伝播でなく、共産党の独裁暴政に不可欠な「ソフト面での独裁専制」を確立するためであり、思想の専制システムである。高官から一般庶民までみんな党文化の中で生活して、党文化思惟の影響から逃げられない、これは実にとても怖いことである。

中国人の党文化的な思惟は一日二日で形成されたものではなく、某官吏の個人的な問題でもなく、社会全体にあまねく存在しているのが現状である。この過程は、中国共産党が長期にわたり意識的に造り上げたものである。共産党は善悪を覆した道徳基準を作って、暴力とうその宣伝を通じて国民を党文化の奴隷にした。国民の頭に一種の「党文化的な思惟」ができて、中国共産党のうそを信じて正常な考え方を排斥するようになった。この「党文化思惟」こそ、共産党のうそと欺瞞を可能し、共産党の暴政を持続させ、国民の無数の苦難と悲劇を作ったのだ。

定型された思考習慣を変えるのは容易なことでなく、深い再考と全体の反省を必要とする。しかし党文化思惟は内省できるようなものではない。中国共産党に情報を封鎖される中で、国民が多種多様な意見、斬新な発想に触れることはできないが、党文化から抜け出て正常な考え方を回復させ、自分の心と思想の本当の主になるために、中国人は中国共産党によりねじ曲げられた思惟に直面し、党文化に影響された観念と考え方を変えなければならない。

「反省して、中国共産党という憑き物を取り除く」(イラスト・大紀元)

本当に中国を愛するならば、(中国人は)中国の将来のために党文化を捨てて正常な考え方をするべきだ。健康な社会で健康な生活を送るためには、自らの頭の中の党文化思惟を除去することが必要である。なぜなら中国の社会は一人一人の中国人から成っているからだ。

(続く)