中国、死刑囚の臓器利用を廃止へ 国内外の圧力で態度変化
【大紀元日本8月21日】国際的な批判が集まっていた死刑囚の臓器を移植用に摘出することについて、中国当局は11月から段階的に廃止していくとの方針を明らかにした。共産党幹部を含む国内でも非難があることや米国下院議会で臓器の強制摘出の停止を求める決議案が提出されるなど、この問題に対する圧力が高まったために態度を変化させたものと見られる。
中国衛生省の元次官で臓器移植関連の責任者を務める黄潔夫氏は15日、ロイター通信の取材に対して、処刑された死刑囚の臓器使用を段階的に廃止する方針を明かした。11月に開催予定の臓器移植委員会で、ドナー提供の臓器を使用するプログラムを強化するという。
中国死刑囚の臓器利用の国際的な非難の焦点は、手術件数とドナー数の不一致や、手術まで他国に例のない早さでドナーと移植希望者が合致するため「生きたまま受刑者から強制臓器摘出が行われている」との嫌疑にある。この内容は冒頭の米国下院議会に提出された281決議案でも認められた。
関連記事
東京・武蔵野プレイスで、海外での不透明な臓器移植や強制臓器摘出のリスクを伝えるポスター展が開催。世界70か国の作品を通じ、出所不明な臓器をめぐる倫理的課題や帰国後の医療リスクを訴え、命の尊厳を問いかけている。会期は10月6日までの3日間
米上院が「法輪功および強制臓器収奪被害者保護法案」を可決した。超党派の上下両院議員が声明を発表し、中国での強制臓器収奪をめぐる人権侵害の責任追及や制裁の必要性を訴えた
米上院は9月28日、「法輪功および強制臓器摘出の被害者保護法案」を全会一致で可決。同法案は米議会が推進する、法的拘束力を持つ制裁法案で、中共政府による法輪功学習者やその他の良心の囚人からの生体臓器摘出を抑止し、処罰することを目的としている
国際移植学会の開催を機に、法学者の袁紅氷氏が中国の生体臓器摘出問題を告発。法輪功学習者や弱者を標的とした産業チェーンの実態や軍事費への資金流用を指摘し、国際社会へ継続的な真相究明を訴えている
『ヒューマン・ハーベスト』は中国における不透明な臓器移植ビジネスと「臓器収奪」の問題を追ったドキュメンタリー映画だ。法輪功学習者などの「良心の囚人」から、本人の同意を得ずに臓器を強制的に摘出している事実は中国で今も続いている