人間の大脳に「良心」の中枢が存在

良心は一種の道徳観念と考えられているが、神経学者の研究で、人間の大脳には良心に影響する中枢が存在していることが分かった。

 英国オックスフォード大学の研究者は25人の被験者を対象に、大脳前頭葉の神経活動を磁気共鳴機能画像法(fMRI)で観察した。サルのスキャン結果と比べると、人間の大脳のこの部分は12の領域により構成されているのに対して、サルの同部分は11の領域により構成されている。サルよりひひとつ多いこの領域は、人間の良心に関係していると研究者たちは考えている。

 この研究結果について、研究チームのリーダーであるマシュウ・ラスワス氏は次のように話す。「我々の大脳前頭葉には人類に特有の領域があり、この領域は善悪を判断し、自己反省を促す作用がある。自己反省を行う時、この領域の神経活動が活発になる。しかもこの領域の大きさは人によって異なり、クルミ大の人もいれば、オレンジ大の人もいる」

▶ 続きを読む
関連記事
魚や歯科アマルガム、調理器具、古い家屋など、日常生活には重金属暴露のリスクが潜んでいます。水銀や鉛が脳や神経に与える影響と、日常でできる予防法を専門医の解説から紹介します。
ついスマホに手が伸びるその「退屈」、実は脳からの大切なサインかもしれません。何もしない時間が心と集中力を整える理由を、最新研究とともに解説します。
忘れっぽさは年齢のせいだけではないかもしれません。脳には「夜の清掃システム」があり、睡眠や食事、運動でその働きを高められる可能性があります。アルツハイマー予防につながる最新知見と具体策を解説します。
毎日何気なく口にしている食品が、脳の老化を早めているかもしれません。砂糖や精製炭水化物、加工肉など身近な7つの食品と、今日からできる脳を守る習慣を専門家の研究とともにわかりやすく解説します。
世界で3人に1人が頭痛に悩む時代。特に片頭痛は健康損失の大半を占め、女性への影響も深刻です。薬の使いすぎという落とし穴と、生活習慣でできる対策まで、最新研究から見えてきた現実を解説します。