人間の大脳に「良心」の中枢が存在
良心は一種の道徳観念と考えられているが、神経学者の研究で、人間の大脳には良心に影響する中枢が存在していることが分かった。
英国オックスフォード大学の研究者は25人の被験者を対象に、大脳前頭葉の神経活動を磁気共鳴機能画像法(fMRI)で観察した。サルのスキャン結果と比べると、人間の大脳のこの部分は12の領域により構成されているのに対して、サルの同部分は11の領域により構成されている。サルよりひひとつ多いこの領域は、人間の良心に関係していると研究者たちは考えている。
この研究結果について、研究チームのリーダーであるマシュウ・ラスワス氏は次のように話す。「我々の大脳前頭葉には人類に特有の領域があり、この領域は善悪を判断し、自己反省を促す作用がある。自己反省を行う時、この領域の神経活動が活発になる。しかもこの領域の大きさは人によって異なり、クルミ大の人もいれば、オレンジ大の人もいる」
関連記事
魚に含まれるオメガ3脂肪酸やコリンは、子どもの脳や行動の発達に関わる可能性があります。研究結果と注意点、食べやすくする工夫をあわせて紹介します。
認知症予防は、特別なことより日々の積み重ねが大切です。手や指を使う習慣、適度な運動、食事、睡眠の見直しなど、脳の健康を守るために役立つ日常の工夫を紹介します。
適度なカフェイン摂取が認知症リスクの低下と関連する可能性が示された大規模研究。コーヒーやお茶の習慣と脳の健康の関係を解説します。
スマホやSNS、甘い物など強い刺激に慣れると、脳はシンプルな喜びを感じにくくなる。報酬系を整え直し、自然な満足感を取り戻す方法を専門家の知見から紹介します
頭がぼんやりして集中できない「ブレインフォグ」。その原因は単なる疲れではなく、腸内環境や慢性炎症、生活習慣の乱れが関係している可能性があります。食事や睡眠、運動の見直しで改善が期待できる対策を専門医の視点から解説します。