中国当局が狙う、天安門事件の記憶消去

AP通信などによると、六四天安門事件25周年の到来をひかえ、中国当局が国内において事件の痕跡を人々の記憶から完全に消去しようとする狙いがみられるという。

 AP通信は6月1日付の報道で、六四天安門事件25周年を間近に控え、中国国内メディアの扱い方は天安門事件が無かったかのように、この事件に関するものが一切出ていないことを明らかにした。

 一方、米公共ラジオ局NPRは6月1日、北京の4カ所の大学で大学生100人を対象に、1989年の天安門事件で、「戦車男」王維林が長安街を天安門に向かう戦車の行く手を1人で遮った有名な写真について聞き取り調査を行ったと報じた。その結果、100人のうち、15人がこの写真の背景知識を知っており、19人が観兵式ではないかと推測したほか、他のほとんどの学生はこの写真について何も知らなかったという。

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