【大紀元日本5月26日】
「たこ焼き」「日本標準時子午線」「海峡」
なんだか落語の三題噺のようですが、この言葉で思いつくのは?
そうです、明石市です。ダシで食べる独特のたこ焼きは、玉子焼きとか明石焼きと呼ばれています。明石駅のすぐ近くにある「魚の棚商店街」には明石焼きの店がいくつも並んでおり、いかにも本場という風景。店の外で順番を待っているお客さんもあり、大賑わいです。明石市へは大阪からJRに乗ると37分で行けるので、ちょっと旅行気分で遊びに来る人も多いようです。
また、新鮮な魚も売り物です。一つの商店街で多くの魚屋さんが並んでいます。さすが海峡の町。
明治19年に、東経135度が日本標準子午線と定められ、線上にある明石市が「子午線のまち」となりました。子午線上の明石市立天文科学館には日本標準時を刻む大時計があります。山陽電鉄の人丸前駅のプラットホームに一本の白線が引かれており、その線の先には明石の天文台があります。その白線こそが日本標準子午線で、子供のころ教科書で習った子午線の上に立つことが出来ます。
ところで、人丸駅の人丸とは、万葉歌人の柿本人麻呂のことで、明石市人丸町に柿本神社があります。
燈火(ともしび)の 明石大門(あかしおほと)に入らむ日や
漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず
明石海峡を見て、人麻呂に思いをよせ、美味しい明石焼きをいただく。なんとも幸せな時間を過ごしました。
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