【ぶらり散歩道】ー香川県篇ー 男木島

【大紀元日本7月21日】男木島。「おぎじま」と読みます。瀬戸内海に浮かぶ島の一つで、高松市に属します。高松港から7.5km北側にあり、フェリーで40分の距離です。周囲5kmの小さな島で、ほとんどが山なので車で走れる距離はわずか。島内の移動なら、港にあるレンタル電動自転車の方が便利です。人口も200人弱ですが県外から男木島へ移入する人もあり、2011年に休校となった中学校も昨年再開しました。小説家の西村寿行氏、西村望氏の生まれた島でもあります。

男木島と1kmほど隔てて女木島(めぎしま)があり、男木島・女木島と合わせて雌雄島(しゆうじま)と呼ばれています。

男木島で有名なのが灯台です。明治28年に建てられた総御影石造りの洋式灯台は、現在も現役で活躍しています。文化財的価値が高く日本の灯台50選にも選ばれました。この灯台の街は、オールドファンには懐かしい映画『喜びも悲しみも幾年月』の舞台でもあります。高峰秀子、佐田啓二主演のこの映画は、若山彰が歌った映画主題歌とともに大ヒットしました。

また、近年の人口増加のきっかけとなった瀬戸内国際芸術祭で生み出されたアート作品も多く点在しています。2月には可憐な水仙が満開になり甘い香りが漂います。水仙郷内の遊歩道を20分ほど歩くと、高松市の天然記念物に指定されている柱のような形をした岩(柱状節理)があります。また桃太郎伝説ゆかりの地でもあり、鬼の副大将「ジイ」が桃太郎に追われ隠れた洞窟は、ジイの穴と呼ばれています。ジイには海賊の副大将説もあります。

島内には猫が多く別名、猫島とも呼ばれています。小さな島ながら観光設備も整っており、離島ファンが大勢詰めかけていました。

プライベートビーチがありました

こちらもアートな風景 おぉい! そっちへ行ったら海に落ちるぞ

ジイの穴 中へ入れます

島のシンボル・男木島灯台 映画『喜びも悲しみも幾年月』の舞台になりました

島を歩くと坂道とアートな風景

男木島の港 アートな船着き場です

(文/写真・佐吉)