タイ人少女 「テレサ・テンの生まれ変わり」と話題に

中国の歌手オーディション番組に出場した16歳のタイ人少女は、アジアの歌姫で故テレサ・テン(享年42)の生まれ変わりではないか、と中華圏で熱い話題になっている。印象的な甘い歌声とあどけなさが残る表情は、デビュー当時のテレサをほうふつとさせる。

1995年5月、テレサはタイで急死。ランガラムさんは、その4年後の1999年4月に生まれた。今年7月17日に放送された、中国の地方テレビ局「浙江衛視」のオーディション番組「中国好声音」に出場。中国でも絶大な人気を誇ったテレサの名曲「千言万語」を熱唱。落選したものの、テレサに酷似しているということから、一夜にして中華圏で注目を浴びることになった。

今年3月、北京テレビ局はランガラムさんに関するドキュメンタリー番組を放送した。7歳の時、中国語を全く話せなかったにも関わらず、テレサの歌を20数曲は歌えたという。本人曰く「ほかの中国語の歌はそうはいきませんが、テレサの歌なら、2、3回聞くだけで歌えます」。日本語や福建語版も歌え、テレサの生前のプライベートなことについても、言い当てていた。

昨年、15歳のとき、北京に留学。まったく中国語が分からなかったという彼女は、今では流暢な中国語を話す。

「自分はテレサ・テンの生まれ変わりと思うか」との記者の質問に対し、彼女は「それについては深く考えてはいません」「夢はテレサの歌を歌い続けることです」とはっきりと答えた。

日本でも死してなお高い人気を誇っているテレサ。去る5月23日、渋谷公会堂で開催されたメモリアルコンサートには、4千人ものファンが訪れた。中国語版「時の流れに身をまかせ」「月はわが心」の2曲が、3Dホログラム映像で再現された。

Youtube動画(中国語) https://youtu.be/VemEZs_4QaE

 

(翻訳編集・叶子/猪瀬)

関連記事
築200年の荒れ果てた家を購入し、5年かけて新しい命を吹き込んだ米国イリノイ州の夫婦は「それだけの価値があった […]
現代社会は、ストレスや様々な疾患に直面しており、多くの人々が健康への不安を抱えている状況にあります。しかし、私たちの身近な食材には、そんな不安を和らげる力を持つ意外なヒーローが存在します。それが「キャベツ」です。
SARS-CoV-2(新型コロナのウイルス名)のスパイクタンパク質が抗がん作用を妨げ、がんを促進する可能性があることが、最近発表されたブラウン大学による細胞研究のプレプリント(査読前原稿)で明らかになった。
台湾で最も歴史のある台南は、閩南(びんなん、福建省南部)系の古い建物や、和洋折衷の歴史建築などが多く残っていて […]
端午の節句に風に揺れる五色の鯉のぼりは、日本の風物詩の一つですが、その起源は古代中国の神話「鯉が龍門を飛ぶ(鯉の滝登り)」に由来します。この節句はもともと男の子の成長を祝う日とした伝統行事です。