【私の一枚】陰翳礼讃
明治19年生まれの小説家・谷崎潤一郎に『陰翳礼讃』という随筆があります。
西洋化する社会に対して、電灯が無かった時代における美の感覚を論じています。日本では陰翳の中でこそ映える芸術を作り上げ、それこそが日本古来の芸術だと主張しており、能や歌舞伎の衣装・化粧・食べ物・食器・照明など多岐にわたり陰翳の素晴らしさを論じた作品です。
この写真は天草・松合町にある資料館の2階。真っ暗な部屋にあるのは薄暗い照明だけでした。窓から見る外の明るさがとても印象的で、谷崎の『陰翳礼讃』を思い出しました。衛星写真で見る現在の日本の夜は、列島の形がはっきりと分かるほどの明るさです。もし、日本が今でも陰翳を楽しむ社会なら原発も必要ないのに、と思うのですが・・・。ただし、谷崎潤一郎自身は洋風建築の照明の明るい家で生活していたそうです。どうも理想と現実は違うようで。
関連記事
忙しい日でも、体にうれしいおやつを手軽に楽しみたいもの。ナッツやドライフルーツを使った「エナジーバイト」なら、オーブンを使わず簡単に作れます。自然な甘さと食べごたえが魅力の手作りおやつです
腸の調子を整えようとサプリメントを増やしても、期待した変化がないことがあります。大切なのは数ではなく、自分に必要な種類や量、摂るタイミングを見極めること。消化器専門医がその選び方を解説します
目の下のたるみやむくみを、中医学では浮腫型、夜更かし型、加齢に伴うタイプに分けて捉えます。それぞれの特徴と、生活習慣の見直し方、目元の指圧や5つの腹部マッサージを紹介します
約2千年前の地震探知器や蒸気装置、精巧な天文計算機、古代の外科手術まで。現代の技術を先取りした数々の発明をたどり、忘れ去られた知識と文明の興亡を探ります
パーキンソン病の人を対象としたダンスは、歩行やバランスの改善に役立つ可能性があり、表現する喜びや人との交流も生みます。専門医の解説と各国のダンス教室での体験を紹介します