米フェイスブック創始者、所有株99%寄付へ

フェイスブックの創始者、マーク・ザッカーバーグCEO(31)は1日、第1子となる女の子が誕生したことを機に、自分と妻が所有する同社の株式の99%(時価総額450億ドル、約5.5兆円)を生涯をかけて慈善事業に寄付すると発表した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、ザッカーバーグ氏と中国系米国人の妻、プリシラ・チャンさんは、チャン・ザッカーバーグ基金という慈善団体を設立し、個性化を重視する教育の普及、医療方面の充実、また人々の絆を深め、強いコミュニティを構築することに役立てるとしている。

同氏はフェイスブックに投稿した長女への手紙の中で「私はこれからも同社のCEOであり続けるだろうが、この重要なプロジェクトを、君が成長するまで、あるいは私や妻が老いてしまうまで先延ばしにするわけにはいかないのだ」「すでにこの社会にいる人達だけでなく、これから生まれてくる人々の生活をも改善していくことができると信じている。あなたの世代が、今より良くなるために私たちにはまだやれることがある」と心中を語った。

フェイスブックの最新の株主情報などによると、ザッカーバーグ氏は400万株の普通株式、4.19億株のスーパー議決権株(普通株式の10倍の議決権を有する)を所有している。ただ、同社の議決権は維持するためか、同氏は今後少なくとも3年間は寄付または売却の上限を年間10億ドルとしている。

これまでに寄付を続けてきたザッカーバーグ氏。米2013年高額寄付金上位50人ランキングでは、夫妻は最年少で1位(前年は同2位)だった。

米経済誌フォーブスが発表した2014年の米国長者番付では、当時30歳の同氏は資産340億ドルで11位となり、惜しくもトップ10入りは逃したものの、同誌が今年11月に初公表した40歳未満の米国若手実業家に限定した長者番付では、資産471億ドル(約5・8兆円)で堂々の首位に輝いた。

(翻訳編集・桜井信一、叶子)

 

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