米検察当局、企業情報窃取で中国人5人起訴
米フィラデルフィアの検察当局は20日、中国人5人を英大手製薬会社グラクソ・スミスクライン(GSK)米法人の企業機密情報を盗み出し、中国企業に売り渡した疑いで起訴した。そのうち、2人は同社元社員。
検察の起訴状によると、5人の容疑は企業秘密窃取、マネーロンダリングなどの5項目。2015年までの3年間にわたり、同社からがんの治療薬及びその他の重病治療薬の情報を盗み出し、被害総額は数百万ドルとされる。
起訴状には、被告人らは中国各地で会社3社を立ち上げ、GSKの機密情報を中国の製薬会社に売り渡したこと、3社の社名はいずれも任諾薬業有限公司(Renopharma)であることが記されている。
被告人の1人、薛宇(ユー・シュエ)は、ペンシルバニア州のGSK研究所でバイオテクノロジーの研究に従事しながら、シニアマネージャーも兼任していた。06年同社に入社し、多くの機密情報を扱う立場にあったが、今月6日に解雇された。
担当弁護士は、同被告は容疑を否認しており、裁判で全面的に争う姿勢を示しているとしている。
もう一人の被告、席路西(シー・ルーシー)も、同米法人で研究職に就いていたが、昨年11月に退職した。
(翻訳編集・櫻井信一、叶子)
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