縁結びと神々の都
出雲(下)
出雲大社から西に向かってほぼ1キロメートルのところに、日本の海・百選に選ばれた「稲佐の浜」がある。旧暦の10月10日に、神在月の到来を告げる「神迎神事」が執り行われる場所で、出雲大社に集まる全国の神々がこの浜から出雲へ上陸するという。また古事記・日本書紀に記された神話の中で、「天照大神」(あまてらすおおみかみ)の使者と「大国主大神」(おおくにぬしのおおかみ)が「国譲り」の交渉をした舞台が「稲佐の浜」だと伝えられている。
弁天島
稲佐の浜に一際目立つ丸い島がある。古くは「沖御前」といい、遥か沖にあったと言われている。昭和60年前後までは、島の前まで波が打ち寄せていたが、近年急に砂浜が広がり、現在では島の前まで歩いていけるようになった。穏やかな海岸の景観を更に引き立てている。
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縁結びの神・福の神として名高い『出雲大社』では、昨年60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われた。出雲には年に一度、全国の八百万の神々が参集すると言われている。全国では神様がお留守になるこの月を「神無月」と呼び、出雲に限りこの月に神様が集まるため「神在月(かみありづき)」と呼ぶようになった。毎年、秋が深まる旧暦の10月10日に神迎祭が行われる。
「出雲大社」で有名な出雲は年に一度、全国の八百万の神々が参集すると言われている。全国では神様がお留守になるこの月を「神無月」と呼び、出雲に限りこの月に神様が集まるため「神在月(かみありづき)」と呼ぶようになった。毎年、秋が深まる旧暦の10月10日に神迎祭が行われる。海外からの観光客も多く、「出雲大社」は毎年200万人を超える参拝客で賑わっている。