中国軍元大将の次男、習氏へ「江沢民逮捕」を呼びかける
近頃、大紀元の取材に応じた中国軍元大将の次男である太子党・羅宇氏は、習近平氏に対して、早急に江沢民氏を逮捕し、法輪功の迫害問題を解決するよう呼び掛けた。また、本土公演が実現していない舞台「神韻」の公演を「中国が招待して本土公演を実現する」よう希望を述べた。
呼びかけ その1、急がれる江沢民逮捕
羅氏は、国家主席を務めた江沢民氏による中国社会への悪影響を与えた「容疑や罪状」がネットなどで暴露されていると指摘。例えば、江沢民一家の汚職腐敗、司法制度の破壊、軍隊の汚職腐敗を推進、私的の権力を維持するためクーデターを起こす、身分や履歴の詐称、淫乱行為横行の黙認、秘密裏の国土売却、人権無視の拷問や臓器狩りなどの人道に対する罪など。「枚挙にいとまがない」と訴える。
また、現在の中国政治情勢について羅宇氏は、「政策や方針には、相反する声があり、まるで二つの司令部が存在しているようだ」と、江沢民波勢力により政権運営が二分していると分析。
一方、習氏は反腐敗運動により、江沢民派勢力の重鎮だった周永康や徐才厚などを逮捕していて、「江沢民氏を逮捕するのに障害はない」「国民の間でも江沢民を逮捕する声が高まっているので、いざ習氏が指示すれば全ては問題なく進むだろう」と分析した。
「江沢民氏を逮捕すれば中国は安定し、習氏は思い通り執政できる。決断すべきときに躊躇してはならない。混乱を招くことになる」「江沢民氏の罪は非常に重い。現在の政治情勢の混乱を解決するには江沢民氏を逮捕しなければならない」と羅氏は力を込めた。
呼びかけ その2、法輪功迫害問題の解決
法輪功の迫害問題に対して羅氏は、「全面的に徹底的に、江沢民が推進した法輪功に対する迫害を否定するべきだ」と訴えた。羅氏によると、当時、共産党員の数を超えたとされる法輪功への弾圧は、江沢民自身の私的な権力を維持するためだと指摘。この弾圧で「中国の司法は崩壊し、管理機関は乱れ、国民は安定した生活を奪われた」。また法輪功学習者の身体から生きたまま強制奪取されるという「臓器狩り」は、人道上許されない行為で直ちに止めるべきだと訴えた。
「17年続いた法輪功への迫害を今すぐ停止し、法輪功の創始者・李洪志氏の名誉を回復させ、彼らに謝罪すべき。そして、迫害に携わった者たちを罰し、迫害を受けた者に賠償すべき」「現代中国の最大の冤罪事件・法輪功問題を解決し、迫害に携わった多くの機関を取り締まる事ができれば、民心も落ち着くし、中国は一変するだろう」と習近平氏に呼びかけた。
神韻公演を中国本土で実現
今年1月、米フィラデルフィアで行われた神韻公演を鑑賞した羅氏は、「トップクラスの公演」と述べた。「習氏が江沢民氏を逮捕し、法輪功の名誉が中国で回復すれば、ぜひ神韻芸術団を中国に招待し、公演を行ってもらいたい。多くの中国人が神韻を見れば、伝統文化が広まり、きっと彼らの道徳は高められはず」とし、中国での神韻公演を希望した。
法輪功が神韻に関わるためか、中国共産党は「神韻芸術団は中国を汚すプロパガンダ」と断じ、本土公演は実現していない。香港公演が2009年に予定されていたが、香港当局が複数の神韻主要スタッフの入国ビザ発行を拒んだため、中止となった。
羅氏は中国共産党軍元老、羅瑞卿・元大将の次男。かつて軍総参謀部の大佐を務めた。父親の羅瑞卿氏は副総理、総参謀長などを歴任した。文化大革命で羅瑞卿一家は迫害を受けた。1989年の天安門事件後、中国共産党に対する不信感から羅氏は帰国しなかった。1992年、羅氏は当時の江沢民・中国共産党軍事委員会主席に軍籍と党籍を除名された。
(翻訳編集・山本アキ)