毎年2月になると、BC州(ブリティッシュ・コロンビア)では『いじめ反対デー』というキャンペーンが行われます。ことの始まりは2007年、高校の始業式の日、あるひとりの男子生徒がピンク色のポロシャツを着ていたことから上級生たちにからかわれ、暴力を受けたことでした。
それを知った二人の男子生徒が、ディスカウントストアーで50着のピンクのTシャツを購入し、クラスメートに明日、学校にこのシャツを着てくるようにとメールしました。翌日学校に行くと、なんと校内はピンクのシャツや小物を身に付けた生徒であふれていたのです。ピンクの運動については、他の生徒にも連絡が回っていたのでした。もちろん、それをきっかけにいじめも無くなりました。
これはノバスコシア州(カナダ東部の大西洋に面する州。「赤毛のアン」でも有名なプリンスエドワード島が近くにある)のバーウィックという人口数が2500人余りという小さな町で起こった出来事です。それを知ったノバスコシア州のロドニー・マクドナルド首相は9月の第二木曜日を『いじめに立ち向かう日』と宣言しました。
2008年、BC州のゴードン・キャンベル首相は2月27日をBC州の『ピンクシャツ・デー』と宣言し、全国に知れ渡りました。
もちろん日本でも行われています。http://www.pinkshirtday.jp/で、チェックしてみてくださいね。
(撮影・文=はのち)
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