多数の育児書を執筆したアメリカの心理学者カール・ピックハード(Carl Pickhardt)氏は「失敗することや他人を失望させることに不安を感じる子どもは自信が持てず、新たな挑戦を嫌がる」と指摘しています。子どもたちに自信を持たせるにはどうしたらいいのでしょうか。12の方法をご紹介します。
1) 勝ち負けを問わず、努力したことを褒める
子どもがゴールを決めたにしろ、一球外して負けたにしろ、挑戦したことは褒めてあげましょう。事の結果より、それまでの過程が重要なのです。
2) 子どもの競争力を養う
スポーツでも音楽でも、何かをやっている時には、それを実践し続けるように励ましてあげましょう。過大なプレッシャーを与える必要はありません。ピックハード氏は、「練習し続けて努力することによって自信が湧き、やがて進歩する」と指摘しています。
3) 子どもたちに、自ら問題を解決させる
いつも親が子どもの代わりに問題を解決していると、子どもは自分で解決することができず、自信をつけることができません。親の手助けは、子どもたちが本来持っている解決能力を妨げるのです。
4) 好奇心を養う
ハーバード大学の教育専門家ポール・ハリス(Paul Harris)氏は、子どもたちは、自分が知らないことがあるから質問するのだと言います。親は子供の質問を妨げてはいけません。親にたくさん質問をする子供は、そうでない子供よりも学校での学習能力が高いと指摘しています。
5) 新しい挑戦をさせる
ひとつひとつの小さな目標を達成していけば、いつか大きなことを成し遂げます。自転車の補助輪を外せば、やがて二輪で走れるのと同じです。子供に責任感を持たせ、目標に到達させながら、自信をつけていきます。
6) 子供を批判しない
子どもたちの努力を「ダメだし」することは禁物です。子供には、良いアドバイスと提案が必要です。親が子どもを批判すれば、子どもは行動力を失います。子どもは親をがっかりさせるのを恐れて、新しいことに挑戦しなくなってしまいます。
7) 失敗は、学習の過程のひとつ。一つの積み木と見なす
子どもは失敗を経験しながら学び、成長していく過程で自信をつけていきます。過保護に育てず、子供が困難に直面した時には、目標を達成できるよう手助けすることが必要です。
8) 新しい体験をさせる
親は、徐々に子どもの生活範囲を広げ、様々なことを体験させてあげましょう。子どもたちは、より広い世界を知ることによって自信を持ち、どのような状況に遭っても、それをコントロールする力を持つようになるのです。
9) 自分が知る限りの全てを教える
親は、子どもの心の中のヒーローであり続けることが大切です。少なくとも、子供が思春期に入る前は、彼らの手本になれるよう努力しましょう。大人は、自分がどのように考え、行動し、表現するかを子供に教えます。目標を達成し、成功した親は、子どもたちのよい手本となり、自信をつけていくでしょう。
10) 困難に陥った子どもたちを励ます
子どもたちが困難に遭った時は、親は彼らに忍耐することの大切さを教えます。成功への道のりには、挫折もあります。壁が立ちはだかってもくじけずに、乗り越えていく大切さを子どもたちに知ってもらいましょう。
11) 新たなことへの挑戦を褒める
どんなことでも、子どもたちが初めて挑戦したことに対して褒めてあげましょう。「勇気があるね」の一言は、子供にとって励みになります。
12) 学ぶ意欲を見せる
子どもは、親の鏡です。水泳や語学、ダンスなど、親が興味を持って何かを学ぶ姿を見せれば、子供も自然にそれに従います。
(翻訳編集・蘭因)
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