中国伝統文化百景(27)

老子と道徳経――中国思想文化の神髄

老子と『道徳経』

老子は、中国古代の思想家であり、諸子百家のうちもっとも代表的で、中国文化の中心をなす人物の一人である。彼の思想によって、道家そして道教が生まれ、人類文化思想史における影響はきわめて大きい。

しかし、老子の生没年(前400年前後の人物とされる)や事跡に関する詳細な史料が乏しく、その最古の伝記史料とされる『史記』老子・韓非列伝によれば、老子は楚の苦県(河南省)厲郷、曲仁里の人。名は耳、字は耼(たん)、姓は李氏といい、周王室の書庫の記録官であった。

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