長江流域の大洪水

急激な河川水位上昇で「一家三人」が水没

中国メディアの報道によると、6月30日から、中国南方、長江(揚子江)流域などの地域に集中豪雨が続き、多くの地域が歴史的な大洪水に見舞われた。湖北省、江西省、安徽省、湖南省、江蘇省では、最も被害が甚大だと伝えられている。

7月4日「新安晩報」の微博サイトに、長江と青弋江が合流する地にある安徽省蕪湖市に流れる河川の水位の急激な上昇を実感できる一組の写真が投稿された。

写真は7月1日から4日まで蕪湖浜江公園にある「一家三人」という彫刻が撮影されたものであり、「このままでは、一家三人はいなくなりそうだ」というコメントが添えられていた。まもなく予言が的中した。

安徽省蕪湖市蕪湖浜江公園にある「一家三人」という彫刻。7月1日撮影(ネット写真)
安徽省蕪湖市蕪湖浜江公園にある「一家三人」という彫刻。7月2日撮影(ネット写真)
安徽省蕪湖市蕪湖浜江公園にある「一家三人」という彫刻。7月3日撮影(ネット写真)
安徽省蕪湖市蕪湖浜江公園にある「一家三人」という彫刻。7月4日午後撮影(ネット写真)

財新ネットによると、6日正午まで、計140の河川は警戒水位を超え、そのうち、13の河川及び江蘇省の太湖周辺地域では歴史的な大洪水に見舞われた。

国家防総(防災本部)の発表によると、7月3日までの統計では、全国26の省市区と1192の県が洪水被害に遭い、被災農地が約3000ヘクタール、被災人口は約3300万人、緊急避難者数は約150万人、死者186人、行方不明者45人、家屋倒壊5万6000件、直接経済損失は推定約500億元に上る。

洪水で水没した武漢市(ネット写真)
6日、豪雨と洪水で水没した南京理工大学 (ネット写真)

 

(翻訳編集・単馨)

 

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