英新首相、就任2時間後 離脱派リーダーを外相に指名
国民投票でEU離脱を決定した英国で13日、キャメロン政権で内相を務めたテリーザ・メイ氏が同国54人目の首相に就任した。故マーガレット・サッチャー元首相に次ぎ、英国歴史上2人目の女性首相となった。
13日夕方、バッキンガム宮殿でエリザベス女王から首相任命を受けた後、メイ首相は首相官邸で初めての演説を行い、社会の不公平性の是正に言及し、「より良いイギリスを作っていく」と宣言した。また、メイ政権は「少数特権階級の利益のためではなく、すべての国民のために機能する国にする」との決意を示した。
メイ政権に対して英国内外は今後EUとの間で、どのように英国国益に最も有利な条件で離脱交渉を行っていくかに注目している。
EU残留派だが、国民の決定に尊重すると表明したメイ首相は就任わずか2時間後に新たな内閣人事を発表し、離脱派を重要ポストに任命した。国民投票で離脱派を率いたボリス・ジョンソン前ロンドン市長を外務大臣に任命。新たに設置された離脱交渉を担当する大臣に、離脱派のデービッド・デービス議員が任命された。
一方、国民投票でEU残留派が敗北したことで辞任表明したデービッド・キャメロン前首相は同日、首相官邸を離れる前に行った演説で英国首相に就任しことが「人生において最も光栄だった」、「唯一の願いは私が深く愛するこの国が成功し続けることだ」と述べた。今年49歳のキャメロン前首相は6年間の在任中、国内財政赤字削減に努めてきた。
(翻訳編集・張哲)
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