リオ五輪
五星紅旗デザインミス「共産党にそっぽを向く民衆の意味」=評論家
リオデジャネイロ五輪でデザインの間違った中国共産党の五星紅旗が掲揚されたことについて、リオ五輪組織委員会は、修正した旗を大会8日目までに届け、メダル授賞の表彰台に掲げた。誤った旗のデザインについて、評論家は「共産党に民衆がそっぽを向いている」ことを暗示したと指摘した。
デザインミスの旗の掲揚に、中国人の間で怒りの声が噴出していた。大会3日目の、中国のトップアスリート・水泳の孫楊選手が200メートル自由形で金メダルを獲得したとき、怒りは頂点に達した。
リオ五輪組織委員会のスポークスマンは大会3日目、デザインミスについて「私たちに落ち度はない。全ての国旗は各国の五輪組織委員会の承認を得た」と強気の姿勢だった。修正した旗は、大会8日目の表彰台から使用されている。
中国共産党は五星紅旗のデザインについて、一番大きな星は中国共産党を意味し、それを囲んでいる4つの小さな星は、農民、労働者、プチブルジョア階級、民族ブルジョア階級を表すと説明している。
4つの小さい星の1つの角は、内側の大きな星の中心に向かっているはずが、今回のオリンピックに使われた国旗では平行に配置され、そっぽをむいていた。オリンピックという晴れの舞台で、それぞれの小さな星は、中国共産党というビッグスターを囲んではいなかった。
時事評論家の程立氏は、今回の国旗事件は非常に示唆に富むと語っている。「中国共産党が求める、中共を中心に民衆の団結と民衆の『擁護』が、すでに存在しないこととなり、これは中国共産党が崩壊する予兆の一つではないか」と述べている。
(翻訳編集・島津彰浩)
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