脳科学が教える:人は考え方で自分の環境を変えられる
もし、あなた自身の思考で自分の環境を変えられると言われたら、あなたは信じますか?
「自然回復」(spontaneous remission)や「大脳と意識」を数十年にわたり研究している有名な椎骨神経医学博士、ジョー・ディスペンザ(Joe Dispenza)氏は人の思考や気持ちが同時に変化する時、自分自身の環境を変えることができると指摘しています。
思考は大脳の構成を変えられる
ディスペンザ博士は、「最近の神経科学研究では、人は考えだけで大脳を変えられると示しています。大脳は静止している状態でもなく、ずっと変わらないものでもありません。脳細胞は絶えず我々の考えと体験を認識し、作り直される」と話しました。
「そのため、日ごろの考えやそれに伴う行為はすべて重要だと考えられます。なぜならば、あなたは意識的にせよ、または無意識的にせよ、考えたり行動したりすることは神経系統において、すべて自分自身を作り上げ、造り替えています」
「神経科学によると、あなたが何かをしようと思っている時に、それは間違いなくあなたであり、あなたがそのようになるのです」と博士は強調しました。
博士は著書「Evolve Your Brain:The Science of Changing Your Mind」の中で、「考え方だけで、体内の化学物質は正常範囲を時々超え、人体の自己調整システムは最終的にこれらの異常な状態を正常な状態として認識し直します。私たちは本当に心を変えた時、脳に実質の変化が起こります」と指摘しました。
彼は「自然回復」を研究している間、考えを本当に変えたことによって、奇跡的に治った重病患者(自分も含む)の数多くを目の当たりにしました。つまり、マイナス思考は人に病気にもたらし、同じく、プラス思考は人を健康や回復へと導きます。
如何に「自分の思考で環境を変える」のか?
博士は数十年の時間を費やし、人の心の働きや、どのように情報を保存し、人はなぜ再び同じ思考や行動パターンを持続できるかを研究してきました。彼は人間は知らず知らずのうちにある種の感情にしがみつくことを発見しました。この感情が人の行動パターンを繰り返させ、やがてある種の「依存性のもの」として形成し、感情の一つ一つにある特定化学物質と組み合わさり一定の頻度で大脳を埋め尽くします。すると、人が希望や目標を実現しようとする時、それが妨げとなり、病気さえ引き起こすことになります。
博士のベストセラー(Breaking the Habit of Being Yourself:How to Lose Your Mind and Create a New One)の紹介文に「あなたはプラス思考に努める一方、あなたの感情は変わっておらず、エネルギーが古い習慣に制限されていると、願望は考えと期待に留まるだけです。それらに呼応する感情のエネルギーがないために、量子場に送れず、量子物理学において、宇宙の知恵が実現に手助けすることができません」と記しています。
言い換えれば、思考と感情の慣習が同じハーモニを奏でる時に、心が予想する未来が強いメッセージを量子場に送り、次第に望む変化が現実となります。
それでは、思考と感情をいかにして一致させることができますか?博士は、瞑想により意識の門を開くことができると紹介しています。「新しい皮層で大脳記憶にある古い自我を解除し、自分自身と体や環境、そして時間と感情のつながりを切り離し、大脳の慣性回路を変え、新しい体験で新しい感情を形成し、新しい慣性を積み重ねていきます」
博士は「あなたが何を変えたいのかにかかわらず、まず、古い自分でいることをやめるという決心をしなければなりません。考え、行動、実践を含み、新しい意識を創造し、新しい自分を形成できるまで続けます」と強調しました。
(翻訳編集・紫蘇)