16年9月13日、法輪功学習者、周向陽氏と李珊珊氏を被告とする裁判が、天津市東麗裁判所で開廷。弁護団の一人である余文生弁護士(向かって左から3番目)(大紀元)
北京の余文生弁護士

人権派弁護士の壮絶な獄中体験 死線を超えてたどり着いた境地(1)

北京在住の弁護士・余文生氏は、2014年9月に香港で起きた民主化要求運動、いわゆる「雨傘運動」を支持した人権活動家である張宗鋼氏の弁護を引き受けたことで、同年10月に突然、中国当局により拘束された。

余氏は北京市内の大興区看守所に連行されると、「大環背銬」と呼ばれる凄惨な拷問を受けた。 余氏の身体に強烈な負荷がかかり、両手は見る間に腫れ上がった。その上警察は、さらなる苦痛を与えるために手錠の部分を引っ張り続けた。余氏は叫び声をあげた。

のちに余弁護士は、その耐えがたい苦痛を「死んだほうがまし」と表現しているが、この時「死は自分のすぐそばにあり、命とはこんなにもはかないものだったのか」ということを初めて実感したという。

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「政治花瓶(単なる飾り)」と呼ばれる中国の最高立法機関、全国人民代表大会(全人代)。その地方選挙に、北京の人権派弁護士の妻ら14人がこのほど、立候補を表明した。