世界で一番速い伝統工芸品
芸術作品のように自動車をつくりあげるフェラーリの職人たち
今回イタリアを訪れたら、高級スポーツカー・メーカー、フェラーリの工場を見学したいと思っていました。よくフェラーリは特別な芸術作品と称賛されていますが、エンジンなど、どの部品もすべて伝統工芸品のように手作業で丁寧に製造されていました。実際に工場で製造の全過程を見学してみたら、なぜフェラーリが世界のファンから高い評価を得ているのか理解できました。
フェラーリの本拠地はイタリア北部モデナ州都ボローニャに近い町マラネッロにあります。本部にはフェラーリ社の会長や役員たちのオフィスがあるだけでなく、すべてのグランツーリスモ(高速走行性能を備える自動車)とF1マシンの設計や製造もここで行われています。すべてのフェラーリ車はここで誕生しています。
車の工場というと機械の音で「とても騒々しい」印象でしたが、工場に入った途端、まるで美しい花園に入ったかのようでした。フェラーリの工場内は騒音、光、室温がそれぞれ最適化されています。工場の外には美しい庭があり、ガラス張りになっている作業場は外の庭で美しく咲いている花や豊かな緑と一体となっており、まるで美しい日本庭園を見るようでした。私自身も歩いていると工場を見学していることすら忘れてしまうほど。
関連記事
【大紀元日本6月3日】しばらくぶりのベルリンは、イースター間近だというのに雪だった。イースターの間も降り続き、春はまだまだという雰囲気だったが、庭のクロッカスが雪の間から顔をだし、「もうすぐですよ」と
【大紀元日本7月1日】バウムクーヘンとは、いうまでもなく断面が木の年輪に似たドイツ伝統の焼き菓子のことだ。バウムはドイツ語で木、クーヘンは焼き菓子を意味する。 ベルリンの南部、シュテグリッツ地区の静か
【大紀元日本9月27日】奈良三条通、猿沢の池の近くに「麻布おかい」と看板を上げる店がある。「岡井麻布(まふ)商店」の工房で生まれた作品を並べるアンテナショップだ。店頭には、ひとつひとつ手に取ってみたく
【大紀元日本10月31日】「ご自分のお地蔵さんを作ってみますか。指導しますよ」との親切な提案に、つい「やってみようかな」という気になった。彫刻刀と言えば、小学校のゴム版以来手にしていないというのに……
【大紀元日本1月14日】12月8日、大阪の池田市民文化会館で落語会があった。池田日本語ボランティア友の会20周年記念の落語と講演会である。ビートルズの『イエローサブマリン』の珍しい出囃子に乗って舞台に