モスルは落城寸前 動揺するイスラム国
イラク軍は米軍を主とする連合軍の支援の下、昨年10月から過激派組織「イスラム国」(IS)の重要拠点のモスル奪還作戦を展開してきた。最新情報によると、イラク軍はすでにモスル中心部の政府庁舎に接近し、近いうちに奪還できる見通しだ。同時に、米国国防総省もシリアのISの拠点であるダッカ奪還作戦を計画している。
米国主導の有志連合軍のスポークスマンは、スカイニュースに対し「モスルのIS戦闘員は降参か死のいずれかを選ばなければならない。決してモスルから逃げることはできない」と話した。
イラク政府軍は2月19日からモスル西部に進撃を開始した。米国とイラク軍関係者によると、IS戦闘員の抵抗はますます激しさを増し、イラクにおける最後の拠点を守ろうとしているという。モスル市東部は年始頃にすでに奪還されている。
ISは崩壊間近
3月3日、イラク政府軍はモスル西部のハジャール地区を制圧し、最高指揮官アブドゥル・アミール中将はIS戦闘員に大きな打撃を与えたと伝えた。ハジャール地区はモスル市の南端に位置するISの最重要拠点だ。
イラクのメディア「Alsumaria」が報じた情報筋の話では、ISの最高指導者バグダディはシリアとイラクの戦闘員に対し、丘陵地帯に避難し隠れるよう指示したという。また、バグダディの側近はすでにイラクとシリアの国境地帯に移動したとの情報もある。
ある米政府関係者は「ワシントンポスト」に対し、ISの「首都」ダッカを奪還する際、米国はより多くの人的・物的資源を投入することを明らかにした。米国防省は特殊作戦部隊、攻撃ヘリコプターの投入や、シリアのクルド人戦闘員やアラブ系武装組織に対する武器弾薬の提供を行うだろうと予想される。
(翻訳編集・文亮)
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