全人代閉幕、中米首脳会談「意思疎通している」朝鮮半島も言及=李克強首相
北京の人民大会堂で今月5日から開かれていた第12期全国人民代表大会(全人代)が15日に閉幕。李克強首相は閉幕後の記者会見で、4月に行われる予定とみられる米中首脳会議について「現在、両国の外交関係者が意思疎通している」と述べ、早期実現を望むと示した。一方で、緊迫する朝鮮半島情勢について、「騒ぎが続くのは望まない」と関係国に緊張緩和を呼び掛けた。
李首相は「米中関係は両国の利益だけではなく、地域及び世界の平和と安定に関わる」と述べ、米国との積極的な交流の姿勢を示した。
中国の習近平国家主席と米国トランプ大統領は4月に、トランプ政権発足後初めての米中首脳会談に臨むとみられる。両者は貿易、為替、北朝鮮の核問題、迎撃ミサイルシステム「THAAD」をめぐる地域間安全保障などについて意見交換を行うとされる。
中国外交部の華春瑩報道官は14日の定例記者会見で、米中両国は首脳および各レベルの政府関係者間での交流に関して「密接に意思疎通を図っている」とし、米中首脳会談が決定すれば「随時発表する」とした。
米ホワイトハウスの報道官は13日、米中両国の首脳会談に関する日程や場所について「まだ計画中だ」とした。
一方、李克強首相は15日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射問題に言及し「近日朝鮮半島と東北アジアで緊張した雰囲気に包まれた。この緊張で衝突につながる可能性があり、各関係国に損失を被らせる」と提言。「一般的に、誰でも自分の家の前で騒ぎが続くのは望まない」と述べた。
(翻訳編集・張哲)
関連記事
人口約740万人の香港では、中共ウイルス(新型コロナ)の感染者が急増している。衛生当局によると、2月28日に3万4466人の感染者が新たに確認され、死者は87人。1日の感染者数としては過去最多となった。
改革開放以来、中国でかつていなかった超富裕層が急ピッチに増えた。中国共産党(以下、中共)は一時、彼らを体制に迎え入れ、歴代の最高指導者も彼らの心を和ませる言葉を贈ったり、中共の仲間になったと思い込ませた。しかし、幸せな日々は終わりに向かっているようだ。
カタールの放送局アルジャジーラの独占調査レポートで公開した、密かに海外移住した人の多くは中国共産党の最高意思決定機構「両会」のメンバーであることを明らかにした。
中国当局は現在北京で両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)を開催している。当局は過去最高レベルの維穏(社会安定の維持)態勢を整えている。一部のネットユーザーによると、国内の携帯電話の通信速度を4G(第4世代)から2G(第2世代)に変わった。専門家は、中国当局はネット規制のため、意図的に通信速度を低速化したと指摘した。
中国では年一度の政治行事である両会(全国人民代表大会と全国人民政治協商会議)の開催を迎えた。3月3日中国当局の国政諮問機関、全国人民政治協商会議(政協)第13期全国委員会第2回会議が北京で開幕した。中国共産党中央政治局常務委員で、党内序列4位の汪洋・政協主席は同日、2000人以上の政協委員に向けて活動報告し、中国共産党政権は現在「様々なリスクと課題に直面している」と強調した。