「中国って〇〇社会?」まだまだ続く、中国ネット小話集第4弾

「中央宣伝部が削除する情報は、すべて真実だ」。中国国内に住む人々は、裁判や警察でさえ不正がまかり通る腐敗堕落した社会を生きている。中国のネットユーザは、創作した小話で、本質的な自由や民主主義的価値のない、現代の中国社会を痛烈に皮肉る。また、彼らには苦境を笑い話に変えられるタフさを備えていると感じさせる内容でもある。

【天然ものと養殖ものの違い】

友人を誘ってアメリカザリガニを食べに、新しく開店したレストランに入った。天然ものと養殖ものがあるというのでそれぞれ一皿ずつ注文し、ザリガニの殻をむきながら友人に「この2つはどこが違うのだろう?」と尋ねた。すると彼はこう言った。「養殖の方は抗生物質入りのエサで育てられていて、天然の方には重金属が蓄積している。きみはどちらに耐性があるかによるね」

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中国で最も背の高い人物をご存知だろうか。バスケットボールの姚明(ヤオミン)選手や障害走の劉翔(リュウシャン)選手を思い浮かべるかもしれないが、本当の「巨人」は内モンゴルに暮らす鮑喜順さんだ。2メートル36センチの彼と比べれば、他の村人はまるで小人のよう。様々な分野で活躍できそうな彼だが、高身長ゆえの意外な悩みを抱えていた。
情報検閲の厳しい中国ネットユーザは小話を作るのが上手い。このたび、中国の得意なビジネスに「土地・資源・労働力を売る」と指摘した。ここには、バブルを生みだす当局の土地政策や、G20などで問題視された過剰な中国鉄鋼輸出量、そして現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」では、海外で計画性が疑問視されるインフラ事業に、中国人労働者は次々と派遣され、現地の雇用ほか経済効果が薄いとする問題などを揶揄している。
今年6月、フランス共産党総書記ピエール・ローレン氏は、年内に国の共産党は消滅すると自ら「解体」宣言した。ソ連解体で急激に求心力を失い、衰退する世界の共産主義政権国。残されているのは、中国と北朝鮮だけとなった。この2国は、最近の共産主義崩壊の歴史を、どうみているのだろうか。
大紀元編集部は、独自に中国国内外のネットの短文投稿サイトなどで、中国人による中国についての風刺ストーリー「中国ネット小話」をまとめている。今回は第6弾。心と環境を投影するネット小話を通じて、独裁体制のなかを生きているがゆえに形成された、今日の中国人の考え方について、知る材料になる。
両親の帰りを待ちつつ、がれきの上で宿題をする子供。中国の強制取り壊し現場にいた警官がとった写真が、波紋を広げている。