「中国って〇〇社会?」まだまだ続く、中国ネット小話集第4弾

2017/05/29 更新: 2017/05/29

「中央宣伝部が削除する情報は、すべて真実だ」。中国国内に住む人々は、裁判や警察でさえ不正がまかり通る腐敗堕落した社会を生きている。中国のネットユーザは、創作した小話で、本質的な自由や民主主義的価値のない、現代の中国社会を痛烈に皮肉る。また、彼らには苦境を笑い話に変えられるタフさを備えていると感じさせる内容でもある。


【天然ものと養殖ものの違い】

友人を誘ってアメリカザリガニを食べに、新しく開店したレストランに入った。天然ものと養殖ものがあるというのでそれぞれ一皿ずつ注文し、ザリガニの殻をむきながら友人に「この2つはどこが違うのだろう?」と尋ねた。すると彼はこう言った。「養殖の方は抗生物質入りのエサで育てられていて、天然の方には重金属が蓄積している。きみはどちらに耐性があるかによるね」

話題をさらった第一弾! 悲哀こもごも
笑うに笑えぬ中国ネット小話

【中国共産党の三色社会】

中国共産党社会は三つの色で構成されている。

赤:高く掲げられているのは、共産主義の赤旗、

灰:手に入るのは、出所不明な説明できない灰色の収入、

黒:問題解決の手法は、黒社会(裏社会)のやり方。

【中国不動産市場の童話的解釈】

登場人物:悪徳商人ネコ、腐敗役人イヌ、悪徳会社経営者ロバ、投資家ブタ。ネコ、イヌ、ロバの3役は「権銭交易」を行う悪徳商人と腐敗役人の代表。ブタは事情を知らない買い手で、3役が作る不正なカネの流れにより最も損する者。 

「あるネコが、安価なウイグル族の伝統菓子を作り、材料費の10倍の値段をつけて売り出した。市場ルールを管轄するイヌが、それを買い、また10倍の値段で売り出した。そしてイヌの友達のロバがそれを買った時、ロバの会社の大株主のネコが『この菓子を作る伝承技術が途絶えてしまった』と発表。

ロバは希少性を売り文句に、さらに10倍の値段で売り出した時、この菓子がどんどん値を釣り上げていくのを注視していたブタが、株を買い占めた。それを見たネコが「最近発覚したが菓子に使用した材料にカビが生えていた」と言い出したため、市場価格が暴落し、最終的には、材料費よりもまだ安くネコが菓子を買い戻した。

つまり、ネコ、イヌ、ロバがグルになって、ブタを騙して大金を手に入れた、というお話し。

【一番賢いのは中国人?】

新疆ウイグル自治区で綿花の仕入れをしているという漢族の男と雑談中、男がこういって胸を張った。「ウイグル族は本当に頭が悪い。単純で、人の言ったことをすぐ信じるから、すぐ騙される。われわれ漢民族が一番賢い」

イスラエルで仕事をしているという中国人と話していると「イスラエル人はすぐ騙される。何を言ってもすぐ信じる。我々中国人が一番賢い」と自慢げに聞かされた。話を聞いた私は、何と答えてよいか分からなかった。

超シュールな現実…中国ネット小話 第2弾

【共産党政権の拷問の効果】

拷問を受けた人に、その事実を公の場で否定させることで、真実を語ってはいけないという脅し効果を作り出す目的がある。

共産党政権は、一般中国人がそれを信じるかどうか構わない。

ただ公の場で「そんなわけないだろう」と発言する人がでてくることだけに神経をとがらせている。

【中国共産党はならず者のテロ集団】

国際社会がいつも犯す過ちは、共産党政権を普通の国の政府と同じだとみなすことだ。中国共産党政権は、ただのならず者の集まり、もしくはテロリスト集団にすぎないのに。

【社会の常識】

中国のインターネット検閲システムで遮断されるネット情報はすべて良心に基づくものだ。

国家新聞出版ラジオ映画テレビ総局が封鎖する作品はすべて秀逸なものだ。

文化部が批判するものはすべて流行しているものだ。

中央宣伝部が削除する情報は、すべて真実のことだ。

中国って○○社会?

 

【いまの中国って奴隷社会?】

子どものころの教科書を開いたら、奴隷制度社会について記述したページに目が留まった。

1.奴隷は土地を所有できない。

2.奴隷の財産は主人から分配される。

3.奴隷には政治的権利がなく、政治に参加できない。

4.奴隷は主人に忠誠を誓い、背くことは許されない。

5.奴隷には主人を守る義務がある。

これを読んだら眠れなくなった。(共産党体制下の中国と)比べれば比べるほど、眠れなくなる。

やるせなさ満載! 
笑うに笑えぬ中国ネット小話 第3弾

【的を射たタイトル】

中国で放送されている、人気の反腐敗ドラマ「人民の名義」は、タイトルを「権力ゲーム」に変えるべきだと言う人がいたが、よく考えてみると元の名前には含蓄があり、皮肉たっぷりにある残酷な事実をわれわれに突き付けている。この社会に人民そのものの立ち位置はなく、無力であり「中国では、人民はただの名義(肩書)でしかない」

【幅広い視点】

テレビドラマ「人民の名義」は、幅広い視点で中国社会に蔓延する汚職の実態を暴露している。中央から地方まで、各地の公安局、検察局、法院といった政府機関において、師弟関係、学友関係、婚姻関係、同郷関係、主従関係などなど。公職のポストが世襲制になったり、国営企業が同族会社になったり。中国の歴代王朝で行われてきた汚職など、現代の深刻な腐敗と比べれば、かわいいものに映る。

(翻訳編集・島津彰浩)

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