トヨタなどからの若手エンジニア有志グループが開発する「空飛ぶ車」が先日、初の試験飛行を行った。プロペラでドローンのように空中飛行する仕組みで、開発チームは2020年の東京オリンピックで、聖火台へ火を運び、灯すことを目指す。
「空飛ぶ車」の開発を進めるのは技術者有志団体「カーティベーター」。代表の中村翼さんはAP通信の取材に応じ、「ずっと飛行機と自動車に夢中だった。長い間、いろいろなところへ行けるような飛べる自家用車を夢見てきた」と語った。
「ミネアポリススタートリビューン(Minneapolis Star Tribune)」は6月3日、「空飛ぶ車」の開発はまだ初期段階だが、開発チームは2019年をめどに有人飛行を実現し、2020年の東京オリンピックで開幕式の聖火を運ぶことを目指していると報じた。
6月3日に行われた初回の試験飛行では試作品の全貌が明らかになった。車体は軽量化のためにアルミニウム製で、8つのプロペラで飛行する。実験では離陸した数秒後に墜落したものの、最高で成人の目の高さまで飛行することができた。完成を早めるため、トヨタをはじめグループ企業15社が有志団体に対して今後3年間で4250万円を出資する。
トヨタの「空飛ぶ車」はアメリカの技術も取り入れている。その一部はトヨタが10億ドル投資してシリコンバレーで建設した研究機関の成果によるものだ。ほかにもトヨタはミシガン州アナーバーで研究センターを建設し、自動車技術の開発に力を注いでいる。
(翻訳・文亮)
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