カタールのドーハにあるハマド国際空港で6月11日、フライト情報を掲示する電光掲示板と通行人(KARIM JAAFAR/AFP/Getty Images)
危険なシルクロード

カタール断交、中東の不安定浮き彫り 「一帯一路」リスク鮮明

ペルシャ湾産油国のカタールは現在、外交危機に陥っている。サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)など5カ国はこのほど、カタールが「テロ支援」として、カタールとの国交関係を断絶すると表明した。中国当局が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」沿いの重要地域である中東情勢の不安定は、同政策のリスクを浮き彫りにした。

カタールが過去政治的に安定し、投資環境も良好だったため、中国当局は金融と交通の面で中東地域へと勢力拡大していく中での重要な玄関口と見なした。

交通の面では、世界航空会社ランキングで1位を獲得したことのあるカタール航空は、中国北京、上海など7都市との直行便を就航している。サウジアラビアなどとの断交で、カタール航空が他国への航空便の運航が中止され、中国人乗客がカタールで「新シルクロード」の他の国に乗り継ぐことができない。このため、中国当局にとって、カタールの一帯一路の「玄関口」機能は果たすことができなくなる可能性が高まってきた。

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