フィリピンの貧困層を助けたい

ストリートチルドレンに寄り添う日本人男性

日本にも子供の貧困問題は存在するが、ストリートチルドレンを見ることは少ない。一方、フィリピンには路上で生まれ、教育のチャンスも与えられず、一生ホームレスとして過ごす子供たちが大勢いる。フィリピン政府の統計によると、ストリートチルドレンの数はフィリピンが世界で最も多い。家族を養うために、物乞いだけでなく盗みや売春に手を染めるケースもある。そんな状況を知り、危険すぎるといわれるスラム街へ単身で乗り込み、ストリートチルドレンを助けている日本人がいる。

たかし・カステロさん(Takashi Castillo)、25歳。セブ島を訪れた時に、道端で夜を明かす子供たちの姿に衝撃を受けたという。大勢の人たちが路上で暮らし、物乞いをして命をつないでいる。海と自然に囲まれた美しい観光リゾートの裏の顔だった。たかしさんが見る限り、彼らに手を差し伸べる富裕層の人たちは、あまりにも少なかった。

(Facebook | Takashi Castillo)

彼はその後、何度もフィリピンを訪れ、ホームレスの家族たちに食事を差し入れた。彼はフェイスブックの中で、次のようにコメントしている。

「僕が成功するまで、待っていてください。何があっても、僕はホームレスの人たちを助けたい。フィリピンを変えてみせます」「忘れないで!食べることは、働く人たちの特権だ。僕は、努力する人たちが好きだ。毎日の食事にありつけない人たちのことを考えてほしい・・・。食べるために生きるのではない、生きるために食べるのだ(ソクラテスの言葉)。すべては過程だ。結果ではない(カール・ルイスの言葉)」

彼の活動はすでに地元のニュースや欧米メディアに取り上げられ、フィリピンからは多くの人が彼に応援メッセージを寄せている。

「フィリピンの人たちを愛してくれて有難う!神様の御恵みがありますように」「あなたは本当に優しい心の持ち主ね。あなたはフィリピン人じゃないけど、あなたを誇りに思っているわ!」

すべてのホームレスの人たちに家と教育のチャンスを与えるのは難しいかもしれないが、無償で地道な努力を続けているたかしさんにエールを送りたい。

(Facebook | Takashi Castillo)

 

(Facebook | Takashi Castillo)

(翻訳編集・郭丹丹)

 

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フィリピンの首都マニラに住むヘルナンド・グアンラオさんは、会計士の仕事を定年退職した後、何か人の役にたつことをしたいと考えた。そこで、貧困のため学校に通えない子供たちのために、自宅で無償で本を借りられる図書館を16年前にオープンした。カタールの衛星テレビ局アルジャジーラが伝えた。