中国高層部の非公式会議

北戴河会議がまもなく開催 専門家「人事の激しい駆け引きがない」 

中国共産党の現役最高指導部と引退した党長老らが毎年夏、避暑地の河北省北戴河に集まり、今後の政策や党内人事を決定する非公式会議、北戴河会議が間もなく開催されるとみられる。

今秋、中国共産党第19回全国人民代表大会(19大)の開催を控えている。今回の北戴河会議で、19大の党指導部人事決定にどう影響するかが焦点だ。現職の7人の中央政治局常務委員の大半は、年齢などの理由で退任確実とされる。その後任と反腐敗運動の推進役である王岐山氏の去就が注目されている。

中国人民解放軍機関紙「解放軍報」は11日、武装警察部隊が管轄する雲南省森林管理総隊で、退役を迎える一人の営(大隊)級幹部がすでに北戴河に療養に行ったと報じた。

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毎年7月末から8月初めになると、中国共産党の最高指導者たちは続々とこの北戴河に集まり、リゾート地で約3週間の夏休みを過ごす。過去30年間、中国の国政に関する多くの重大政策や人事議案は、この間に提起されたり決定されたりしてきたため、このリゾート休暇は「北戴河会議」と呼ばれ、その動向は内外から注視されている。
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中国共産党中央紀律検査委員会(中紀委)は、このほど江沢民の側近中の側近と言われる曽慶紅・元国家副主席と弟の曽慶淮・元文化部特別巡視員に対して、一族の汚職や腐敗の実態問題で事情聴取を行った。香港誌「争鳴」4月号が伝えた。