大気汚染
中国北部の住民、石炭暖房による大気汚染で寿命が3年短い=研究
最新の研究論文によると、中国北部の住民は深刻な大気汚染の影響により、南部住民と比べて寿命が約3.1年短くなっている。寒い北部では、当局が暖房システム配給政策を実施しており、石炭燃料の暖房から排出される大気汚染物質が南部より多いためだという。
米科学誌「米国科学アカデミー紀要」(PNAS)電子版は5日、米国、中国、イスラエルの共同研究チームによる大気汚染と人体への影響に関する研究論文を掲載。それによると、大量の石炭の燃焼で、北部における上空に浮遊する粒子状物質(PM)濃度は、南部と比べて46%高いという。
また、大気汚染が原因で、肺がんや脳卒中など呼吸器系や心臓の病気の発症率が高く、北部地域の住民の死亡率を押し上げているとした。
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