文化大革命の嵐
知られざる迫害 文化大革命に翻弄された原爆開発者らの運命
今年2月、中国科学院院士・任新民氏逝去のニュースが各メディアの目立つ位置に記載された。任氏はミサイル開発の立役者だった。中国では、1964年10月16日に初の原子爆弾の核爆発に成功し、それから1966年10月27日に初の核弾頭搭載の地対地ミサイル飛行爆発、1967年6月17日に初の水素爆弾の空爆実験、1970年4月24日には初の人工衛星の打ち上げなど、次々と成功させた。
中国共産党政権発足後、これほど短期間で核開発の技術を手に入れたのは、旧ソ連の援助以外に、海外から帰国した任氏ら23人の科学者による貢献が大きい。
だが、この23人の多くが文化大革命中、共産党からの迫害を免れなかったのは、知られざる事実である。
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