神仙伝

天国への階段 入口の基準は?

どのような人が天国へ行けるのでしょうか?中国の故事によれば、天から見た「善い人」とは官僚や慈善家である必要はなく、単に正直で誠実な人物のことを指しています。さて、あなたは毎日を正直に生きていますか?

宋の時代、広陵というところに李珏(り・ゆう)という商人がいた。多くの商人は利益を得るために売り物の重量をごまかしていたが、彼はそれをひどく嫌い、正直に取引をした。李は自分を戒めるだけでなく、同業者にもそれを促し、不当な利益を得ることのないよう諭すこともあった。

彼の商売は公明正大で、騙されやすい年配者や子供たちにも同等に接した。彼が得る利益は同業者に比べて低いものだったが、家族を養っていけるだけの稼ぎがあればいい、と満足していた。それにも関わらず、不思議にも李の財産は少しずつ増えていった。

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中国には古くから、修煉を通して神仙になった人たちの物語がたくさんあります。特に多いのは、身体的な鍛錬よりも、誘惑を退け、徳を積むという心の修煉の物語。利益を追求せず、良心的に取引した商人が仙人になったお話をご紹介します。