北京市朝陽区にある私立幼稚園・紅黄藍幼稚園で、一部の保護者は園児らが虐待と性的暴行を訴えた。(NICOLAS ASFOURI/AFP/Getty Images)
郭文貴氏の子供も通園

中国当局、北京の高級幼稚園虐待は「ねつ造」富裕層でも子供を守れない社会

中国北京市朝陽区警察当局は28日、同区にある富裕層向け幼稚園「紅黄藍幼稚園」での園児虐待と集団性的暴行の疑いについて捜査したところ「虐待の事実はない」とし、通報した保護者らが「事件をねつ造した」と発表した。当局発表の信憑性を疑う中国国民から非難が殺到している。この騒動で、共産党専制体制下では、たとえ富裕層であっても、当局の意のままに翻弄され、子供を守ることができないとの冷酷な現実が浮き彫りとなった。

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朝陽区警察当局は公表では、「園児らが性的暴行を受けた形跡はない」としている。また、当局はインターネット上で幼稚園での集団性的暴行についての投稿は「うわさ話」と主張し、デマを流布したとして2人のネットユーザーを逮捕、「教育している」と発表した。

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中国で児童虐待問題が頻発する中、このほど北京市の私立幼稚園で新たな事件が報じられた。中国メディアによると、一部の園児には針で刺されたような痕が見つかり、不審の薬を飲まされた。
中国北京市の私立幼稚園、紅黄藍幼稚園でこのほど園児への虐待問題が発覚された後、24日新たな事実が浮かび上がった。保護者らは、園児らが集団わいせつ行為と性的暴行を受けていたと訴える。また、同幼稚園の運営会社には人民解放軍とのつながりがあるほか、同社の筆頭株主は孟建柱・前党中央政治局委員の親族だとの情報も流れている。衝撃的な事件に社会的関心が高いにもかかわらず、中国当局は現在、同事件についてネットと報道規制に乗り出し始めた。
Philip Wen Adam Jourdan [北京/上海 26日 ロイター] - 中国の就学前教育大手RYBエデュケーション(紅黄藍)が運営する北京市朝陽区の私立幼稚園で、園児が針で刺されたり、性的虐待を受けていた疑惑が浮上した。急成長する同国の児童保育産業における新たな虐待スキャンダルは、市民の大きな怒りを呼んでいる。 国営新華社通信が23日、この児童虐待疑惑を報じたことを