婚活
女の勘(カン)でピッタリの相手を紹介する看護師
これまでにまとめたカップルは11組。そのうち6組は結婚し、5組は長期のパートナー、またそれらのカップルから生まれた子供は6人。マッチメイキングをする看護師のヘザー・ポーラン・バーケンさん(Heather Polan Berken)が繋いだ「運命の赤い糸」である。
米ウィスコンシン州の病院に勤めるヘザーさんを、誰もが社交的だと形容する。人柄のよい人が独身と聞くと、ほうってはおけない性格。「あなたは素晴らしい人よ。誰かと一緒になるべきよ!」と話し、つい人のプライベートの事情にも入り込んでしまうという。
彼女のネットワークは病院を訪れる患者や同僚だけではない。夫で警察官のアーロンさん(Aaron)にも頼み、彼の職場にいる独身族の中からぴったりの人を探す。
もちろん、ヘザーさんは行きあたりばったりでお見合いを進めているわけではない。彼らの人柄を観察し、あとは天性の勘(カン)でベストな相手を紹介するのだ。
「彼女の才能には驚嘆するけど、逆恨みされないか、ちょっと心配している」と話すのは夫のアーロンさん。ヘザーさん夫婦は、紹介したカップルたちが上手くいくように、悩みがあれば相談に乗るなどアフター・ケアも行っているという。
上手くいったカップルたちは、「ヘザーのおかげ」と話し、非常に満足しているそうだ。アーロンさんの同僚で、最近結婚した男性は人柄が温厚になり、彼の部下から感謝されているという。
「彼女は人が幸せになるのが嬉しいし、それで自分も幸せになるタイプなんだ」と話すアーロンさん。ヘザーさんはこれからも、天性の勘を生かした「お見合いおばさん」を続けるのかもしれない。
(文・郭丹丹)
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