監視社会

顔認証、全人代にも採用 百度CEO「何万人を検査しても機械は疲れない」

河南省鄭州市で鉄道駅構内の保安にあたる女性警察官が、サングラスのような機器をつけている。これは、顔認証が可能な人工知能を備えた「スマートサングラス」だ。特定の人物が通過すれば、すぐさま警告表示がポップされるようになっている。

あわせて読みたい:「顔認証」が中国で急速に普及、国民監視に悪用の恐れ

体制維持のため、国民を厳しい監視社会に置く中国共産党政権は、AIを駆使した「顔認証」普及に力を入れている。中国では全国の共産党代表総会・全国人民代表大会(全人代)が開催されているが、その厳格なセキュリティチェックには、試験的にこの顔認証が採用された。

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