精子まで共産党への愛を要求? 提供者募集記事が嘲笑の的に=中国北京
北京大学の付属病院がこのほど、精子バンク提供者を募集する条件として「国を愛し、共産党を愛する」と明記し、市民の嘲笑の的となった。
4日、中国最大のSNS「微信」(ウィーチャット)に出されたこの告知記事は、対象者は20歳~45歳まで、北京に1年以上居住した男性で「社会主義の祖国を愛し、共産党の指導を支持し、党の理念に忠誠的で、いかなる政治的な問題もない」との条件を冒頭に掲げた。その後に「遺伝性の病気、伝染病がない」と続いた。しかし、党に対する忠誠を判断する基準についての記述はない。
ネットユーザーは「赤色(共産党を意味する)のDNAが代々、受け継がれるように」「共産党は精子の一個にまで愛を求めるのか」「党の思想教育が子宮まで及んでいる」など皮肉るコメントが書き込まれた。
外国メディアも相次ぎこの話題を取り上げた。
ドイチェベレは「精子の名前は党?」と題する記事を掲載した。
インドの有力英字紙・ヒンドゥスタンタイムズのタイトルは「中国では精子提供者の必須条件は共産党員であること」
フランスの新聞・ウエストフランスは「中国:精子提供者に共産党への忠誠を要求している」との記事を掲載した。
同病院は6日、同告知記事から「党を愛する」などの文言を削除した。
(翻訳編集・李沐恩)
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