中国の副教授 世界最高峰デザイン賞受賞、のちに盗作と判明
2017年世界最高峰のデザイン賞を受賞した中国西安美術学院の樊雨・副教授の2点の受賞作品が盗作であることが明らかになった。
昨年10月樊副教授の作品2点、「Open Air Cinema National Museum」と「Brain Art Museum」に、レッド・ドット・デザイン・アワードの最優秀賞「レッド・ドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト」賞と「レッド・トッド」賞がそれぞれ贈られた。
レッド・ドット・デザイン・アワードは、ドイツの著名デザイン機関「ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター」が主催する世界で最も権威あるデザイン賞の1つで、1955に創設された。世界デザイン界の「アカデミー賞」とも呼ばれている。
香港紙・東方日報など各メディアの報道によると、4月下旬、同賞主催側は、英イラストレーター、Russell Cobb氏が2011年に制作した作品を盗用したとして、同氏の受賞を取り消すと発表した。主催側はCobb氏に謝罪した。樊氏に対して詐欺の疑いがあるとして、法的措置を取るとした。
樊氏の作品とCobb氏の「New Ideas II」と「Note Taking」の2点の作品とは、色合いが違うだけで、人物などの描き方などが酷似していると指摘された。
Cobb氏は、英ロンドンにあるイラストレーター協会(AOI)会長を務めた経歴を持つイギリスの実力イラストレーターだ。
一方、西安美術学院は、同氏との雇用契約を解除した。
(翻訳編集・張哲)
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