有名薬酒が「毒薬」と批判の医師が一転して謝罪 圧力があったか
中国国内でこのほど、人気の漢方薬用酒、「鴻茅薬酒(ホンマオヤオジウ)」に有毒成分が含まれていると告発した医師、譚秦東氏(39)が17日、SNS「微博」を通じて、製薬会社に謝罪声明を発表した。その直後、薬用酒を製造販売する会社は、同医師に対し、企業の名誉を毀損(きそん)したとして裁判所に提出していた訴状を取り下げた。医師の家族によると、今月11日警察の取り調べを受けた後、精神疾患の症状がみられた。
中国広東省広州市出身の譚秦東氏は麻酔科医師だ。昨年12月SNS上で、「鴻茅薬酒は有毒だ」との記事を掲載し、薬酒の成分に問題があると指摘した。また、高齢者は医師からの指導がなければ、薬酒を飲まないようにと提言した。その後、生産販売側の内モンゴル鴻茅国薬股份有限公司(以下、鴻茅国薬)は、名誉毀損と経済損失を被ったとして、地元の涼城県裁判所に譚氏を提訴し、警察当局に通報した。
60種類以上の漢方薬が使われた鴻茅薬酒は、関節痛や血流の改善などに効き目があると言われている。清王朝の乾隆帝の時代に、漢方の医師が考案したとされ、中国伝統薬用酒とされた。中国商務部は2010年、同ブランドを「中華老字号(中国の老舗)」と認定した。
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