91歳の気難しいおじいさん 彼の心を溶かしたのは…?
年の差、ほぼ90歳。イギリス人の男性が老年期に入って得たのは、今年4歳になったばかりの男の子でした。
イギリス・キャリントン(Carrington)の老人ホームに住むスチュアート・ガリバーさん(91)がダニエルくんに初めて会ったのは、ダニエルくんが生後18カ月のとき。母親と共に何度かホームを訪れるうちに、ダニエルくんはすっかりガリバーさんになついたのです。
それまで、子供も親戚もおらず、いつも孤独で気難し屋だったガリバーさん。ダニエルくんと毎週会うようになってから社交的になり、ホームのスタッフを困らせることもなくなりました。
「赤ちゃんは好きでしたが、私は生涯子供を持つことがありませんでした。やっと今になって、喜びとなるものを得たのです」と話すガリバーさん。
もともと、教育のためにと母親がダニエルくんを連れてホームを訪れたのがきっかけ。毎週末をホームで過ごすうちに、ダニエルくんは年配者を敬い、助ける心を学びました。また、年配者たちから読み書きを教わり、ダニエルくんは自信がついたようだと母親のナタリーさんは語ります。
一方、ダニエルくんもガリバーさんのことが大好き。「彼に会うと、また次の日も会いたくなるんだ」と話すダニエルくん。彼は90歳年上のガリバーさんと、時に小旅行をするほどのよき友人となったのです。
充実した人生を送るには、目的や生きがいを見失わないこと。いくつになっても、それは人間の永遠のテーマですね。
(翻訳編集・郭丹丹)
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