「毎週一字」は漢字の真髄をご紹介する教養コンテンツです。毎週一文字ずつをピックアップし、漢字に込められた本当の意味をお伝えします。また、全日本書道連盟正教授青石清雲先生による示範のビデオ動画で、古代から伝わる伝統文化「書道」をご堪能ください。
第二回は「善」
中国の漢の時代の許慎(きょしん)が、漢字の成り立ちやその本義を部首ごとにまとめた書を「説文解字(せつもんかいじ)」という。
「善」について、「説文解字」には以下のように書かれている。
漢代許慎《說文解字》曰:善,吉也。
「善」について、「説文解字」には以下のように書かれている。
漢代許慎《說文解字》曰:善,吉也。
「善」とは”良い”という意味である。とのことです。
とてもシンプルな解説です。古代の人に対しては、この説明だけで全て納得できたのでしょう。
「善」の意味
古代の甲骨文字では、善は「羊」と表されています。当時の中国では羊は神への生贄の中で最も清らかなものとされていたからです。また、キリスト教では「神の子羊」はイエス・キリストを意味する表現の一つでもあります。
古代の佛教もキリスト教も、 人間は天界から堕ち、罪を償うために下界で苦しんでいるのだと教えています。人間の苦悩する姿を見てどうにか手を差し伸べたいという慈悲の心こそが、「善」の文字の背後に秘められているのです。
(大紀元編集部)
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