中国古代書籍上の小人伝説

日本では「一寸法師」、「かぐや姫」など、現在の人類より遥かに小さい人種の「小人」を主人公とした物語があり、古き中国にも小人に関心を持つ人たちがいて、それを書籍の形で後世に残しています。その中でも一番古いものは約2千年も前に書かれたものです。

約2千年前に書かれた世界最古の地理書『山海経』には小人の国について次のように記載されています。「東方に小人の国があります。彼らの身長は9寸ぐらいで、カモメに食べられることがあるので、単独では行動しません」

漢文の教科書に載っている「山月記」などで知られる『太平広記』にも小人についてつづられています。「西北海戌亥(いぬい)の方角に鶴民国があり、そこの住民たちは谷川のみずぎわに城を建てて住み、その広さは30歩から50歩ほどです。彼らは1日に千里も走れます。身長は3寸ぐらいで、よくカモメに食べられてしまいます。そのため、木で自分たちと同じ形の人形をたくさん作って野外に置きます。すると、カモメは人形を小人と間違えて食べて、窒息してしまいます。これを繰り返していくうちに、カモメは小人を食べなくなりました」

▶ 続きを読む
関連記事
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。
髪は見た目以上に多くを語ります。ストレスや栄養状態、環境曝露まで記録する“健康の履歴書”としての可能性と限界を、最新研究と専門家の視点から読み解く注目記事です。
「少量なら大丈夫」は本当?240万人を分析した最新研究が、わずかな飲酒でも認知症リスクが高まる可能性を示唆。脳の健康とお酒の付き合い方を見直すきっかけになる一記事です。
「忙しい=充実」と思っていませんか。最新の研究と実体験から、過度な忙しさが心身や人間関係に及ぼす見えない代償を解説。立ち止まることの本当の価値を考えさせられる一編です。
透析は命を救う治療だが、腎臓が本来持つ「回復力」を見えにくくしてしまうこともある。必要な時だけ透析を行う新たな治療法で、回復率が高まったという研究と、透析を離脱できた女性の実体験。