浜辺に大量の魚の死骸、赤く変色する河 西アフリカの小国 中国企業の廃水で公害
西アフリカに位置する自然豊かな国ガンビアは、4年前に建てられた中国企業の魚加工工場による汚染物質排出で公害が確認されている。汚染物質のために浜辺には大量の死んだ魚が打ち上げられ、河川は赤く変色した。人が泳げば皮膚にかゆみをもたらすという。
ガンビアは、アフリカで最も小さい国。人口は約200万人で国土はガンビア川に沿うように広がっている。自然保護区域にはマングローブ林があり、資源が豊かで、国民の8割が農業に従事する。
国の環境庁は2017年、中国企業ゴールデン・リード(以下GL)社に対して廃水を海に排出するなど4件の問題で裁判を起こした。同社に汚染被害を被った市民に対して100万ダラシ(約220万円)の補償金の支払いを命じ廃水処理を命じた。操業停止命令には至っていない。
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