我慢する必要はない TWDダイエット
美しい体のスタイルを維持し、健康な人生を享受することは、多くの人が求めている人生の目標である。そのために、ダイエットを実行している人は少なくない。イギリスでは新しいダイエット法を導入して、高繊維、高蛋白質の摂取を強調している。12週間で平均9キロの体重を減量することができ、かつ健康状況の改善にも効果的であることから、多くの人に愛用され始めている。
このダイエット法は、オーストラリア政府から支援を受けた科学技術と工業研究機構(CSIRO)により開発されたものである。このTWD(Total Wellbeing Diet)と名付けられたダイエット法の特徴としては、研究者が発見したことだが、毎日適量の鶏肉、魚などの蛋白質を摂取すれば、空腹感を抑制しやすいと同時に脂肪の消耗を促進でき、さらに食物繊維の多い野菜と果実を加えて、一定量の運動と合わせることで、短期間に減量の目的を果たせることである。
TWDダイエットは、毎日300グラムの蛋白質を摂取することを推奨している。蛋白質源として、皮を剥いた鶏肉、魚の身、卵、さやの豆、豆腐および低脂肪の乳製品が挙げられる。その他に、毎週必ず2回の夕食に200グラムの魚を食べて、1回の夕食に皮と脂肪を取り除いた100グラムの鶏肉を食べ、毎週4回200グラムの赤身の肉(牛肉、ヒツジの肉)を食べることを勧めている。
朝食には、全粒粉のパン、あるいは繊維の多いトウモロコシ、オート麦、低脂肪の牛乳あるいは低脂肪のヨーグルトを食べる。それと、毎日必ず250グラム以上の野菜を食べることが重要だ。野菜は、アスパラガス、ブロッコリー、カボチャ、シイタケなどから選べばよい。しかし、サツマイモは避けるべきである。
TWDダイエット法のもう一つの特徴としては、ダイエット期間中に毎週2杯ぐらい赤ワインを飲んでもよいし、普段好きなコーヒー、カカオなどを自由に飲める。もし口が寂しくて我慢できなければ、毎週40グラムのチョコレートを食べることもできる。他には、唐辛子、カラシ、ニンニク、生姜、あるいはその他の香辛料も構わない。
TWDダイエット法は、過去8年間の実験結果から見れば、高繊維と高蛋白質の食事でほとんど不良反応がなく、ダイエット中の空腹感を無理に我慢する必要もない。かつ栄養バランスが取れているので、体力も維持され、血糖の水準を正常に維持することができる。そして栄養失調による心臓、血管疾病を起こす心配はなく、安全かつ有効なダイエット法として評価されている。