Aloe vera leaves close up view. It is a succulent herbaceous plant. Widely used in medicine and cosmetics. Macro photography.

【知らざる身近な植物の効果】アロエ

アロエは南アフリカ原産、世界中で栽培されているユリ科の多肉植物。300種以上もありますが、日本で普及しているのは、キダチアロエの仲間で、一般家庭でも植えられています。暖地ならば冬でも戸外で越冬でき、12月~1月頃に花茎が伸びてその先にオレンジ色の花を多数つけます。葉は多肉質で粘液が含まれています。この粘液は蘆薈(ろかい)という生薬です。

蘆薈(ろかい)は葉汁を煮詰め、乾燥したもので、黒い塊です。肝・心・胃・大腸経に働き、苦味健胃、強い瀉下(しゃげ)作用を有します。一日量は乾燥物1.5~3gを丸・散剤として使用し、煎剤には入れません。妊婦には禁忌です。

民間では、葉汁をそのまま、あるいは葉をすりおろしたり輪切りにして水で煮出した液を服用します。少量なら胃炎に、量を増やすと便秘に効果があります。また、新鮮な葉を切り開いてゼリー状部を火傷、傷、虫刺されに直接貼り付けます。

▶ 続きを読む
関連記事
生はちみつに皮をむいたニンニクを漬けると、自然な発酵が進み、抗酸化作用と免疫サポート力のある発酵食品になります。そのまま食べてもよし、料理に使ってもよし。腸と全身の健康をサポートする自然療法です。
長時間のパソコン作業で手首が重い人へ。中医学が教える“陽渓”マッサージで、気血を巡らせ手の疲れを癒す。現代の疲労に効く古典の知恵とは?
ストレス社会の新発見。薬に頼らず、音楽で血圧を整える? クラシックの“リズム効果”が体に与える驚きの研究結果とは。
静脈瘤は長時間の立ち姿勢だけでなく、筋トレや過度な運動でも起こります。中医学では体質を「虚」「実」に分け、鍼灸や精油による血流改善を行います。イモーテルやゼラニウムなど4種の精油がケアに役立ちます。
卵巣がん再発・転移を経験した台湾の女性が、10年以上も健康を保ち続けました。背景には医師も認めた「不思議な修煉法」の実践がありました。